産業医支援衛生委員会「熊との遭遇から身を守る」
地域医療の現場において、職員の安全確保は「建物内」に留まりません。訪問診療や通勤時における野生動物との遭遇リスクに対し、具体的かつ医学的な視点を交えた講話を行いました。
背景と課題
近年の野生動物の行動圏拡大に伴い、訪問看護や在宅診療に携わるスタッフから「移動中の遭遇が不安」という切実な声が上がっていました。単なる注意喚起ではなく、遭遇時の冷静な判断力と、万が一負傷した際の初期対応(ファーストエイド)の知識が求められていました。
講話のポイント
- 予防的行動:音による回避、時間帯や場所の選定といった「遭遇しないための環境整備」。
- 遭遇時の行動:パニックを防ぐための心理的シミュレーションと、距離に応じた具体的な退避行動。
- 医療者としての初期対応:外傷者に対するMIST法を用いた迅速な情報伝達と、応急処置の重要性の解説。
参加者の声
「毎日ひとりで山間部を回るため、漠然とした恐怖がありました。遭遇時の『視線を外さない』『静かに下がる』といった具体的なアクションを学べたことで、明日からの業務に落ち着いて臨めそうです。」
「職員の安全管理として何を準備すべきか明確になりました。MIST法に基づいた緊急連絡網の再整備など、組織として取り組むべき課題を持ち帰ることができました。」
「医療者として、遭遇時の回避だけでなく『負傷者が出た際の情報伝達』まで踏み込んだ内容は非常に実践的でした。産業医の先生だからこその説得力を感じました。」


